あれさえもフラグだったというのだろうか……
あれとは、マリオストーリーのミニゲームの事だ。
覚えているだろうか。忌々しいクッパブロックを一撃で引いてしまった、あのミニゲームを。

俺の右手には悪魔が宿っている。最初は、そう思っていた。
でも本当は違うのだ。それが今回のことでよく分かった。

俺はファミリーマートでP4くじをやっているという情報をいち早く入手し、すぐに向かった。
３件ハシゴした。目当てのものがきっちりと残っている所を見定めた。
そして３件目にてその条件が一致。迷わなかった。


まずはとにかく１回。そう考え、俺は早速くじを引いたのである。
そして。

【BGM：I'll Face Myself】

[0回]

一撃であった。
一撃で、俺は引き当てたのだった。


『B賞』


そう、彼女である。























お分かり頂けたであろうか。
計３回のトライで得たものである。
なぜ神がAの杭全＆イザナギフィギュアでもCの雪子フィギュアでもなく、俺に千枝ちゃんフィギュアを引かせたのか。

真相は分からない。分からないが、きっと俺の右手は千枝ちゃんによって呪いを解かれたのだと思う。ペルソナ４をプレイしている間に、知らず知らずのうちに彼女の祝福をうけていたのだろうと思う。だから同じ波長を持つものに、自ずと手が導かれていったのだ。

血塗られた盾で２５５回戦闘するとそれが英雄の盾に変わるように、俺の右手もそうして神の右手になった。
今は、そう思う。

そう思うのだ。




しかし当初の予定だったメガネスタンドとアイマスクを華麗に回避している事については、説明がつかない。何とも、不思議な話である。